When you wish upon うた

歌に願いを

チョコミント・オブ・ザ・シーズン 私的表彰式

 

 

今季チョコミン統括

 まもなく業界のチョコミントシーズンが終わりを迎えようとしていますが、皆さまチョコミントシーズンをいかがお過ごしだったでしょうか。「三度の飯よりチョコミントがモットーの私ですが、今シーズンにおいても手の届く範囲で可能な限り目に付いたチョコミント商品を食し、見た目のゲテモノさと芳しいミントの香り、チョコレートの甘味を楽しんで参りました。

 私見になりますが、今シーズンはさまざまなお菓子がチョコミント界へ殴り込みをしてきており、ついにチョコミント界にも多様性=ダイバーシティの波が来たなと実感しております。

 さて表題の通り、今期のチョコミントシリーズを統括するべく、ベストチョコミンテイスト商品を称えたいと思います。次に挙げる3つの項目を基準として、私的上位3品を皆様にご紹介しようと思います。基準項目というのは、次の通りです。

 

  1. おいしさ
    言わずもがな、美味しくなければチョコミントではありません
  2. ミント感
    当然ながら、チョコだけではチョコミントとは言えません。
  3. ゲテモノ度
    ご承知の通り、チョコミントは独特の色味で他を圧倒しなければなりません

 

 なお今回紹介するのは、コンビニやスーパー、チェーンの飲食店などで販売されているチョコミント製品に限ります。チェーン店ではない特定のお店に寄らなければ手に入れることのできないユニークチョコミントは含めていません。しかしながら、皆様のユニークチョコミント情報はぜひ頂きたいので、情報については首と舌を長くしてお待ちしております。

 

それでは発表いたします。

 

 

 

 

 

第三位

とろけるチョコミントクッキー(ファミリーマート

おいしさ★★★☆☆
ミント感★★★★☆
ゲテモノ★★☆☆☆

 

 「チョコミントクッキー」と称して、ミント感を出すことに失敗しチョコミントを侮辱してきた作品を何度も見てきました。が、この「とろけるチョコミントクッキー」はクッキーというポテンシャルのなかで、確かなミント感を感じることのできる秀逸なお菓子でした。

 口当たりはまろやか、サクサクしっとり。まるで固形のチョコミントアイスを食べているような風味を感じることができます。これまでの失敗の反省を活かしていることを強く感じさせる商品です。その意味で、チョコミントである必要を感じられなかった品々の屍によって生かされたチョコミント商品であると言えるでしょう。

 なお画像は公式サイトなどでも見つけることができなかったため割愛します。Google先生に聞いてみると画像がたくさん出てくるので調べてみてください。美味しそうの涎が華厳の滝です。

 

 

 

 

 

第二位

ショコラミント(エキナカフェ)

 

おいしさ★★★★☆
ミント感★★★☆☆
ゲテモノ★☆☆☆☆

 

 これほどまでにチョコミントを極めたドリンクが未だかつてあっただろうか。しかも低コスト、200円。恐らくは商品開発担当者の中に、熱烈なチョコミント狂信者がいたに違いないと確信するレベルの完成度。これはチョコミントという概念の中核を吸うことのできる新時代の生命<エナジー>ドリンクである。

 一口飲めば、ほどよいチョコレートの甘さの中に染み渡る適度なミント感。チョコ負けもせず、ミント負けもせず、それぞれがチョコミント神の手によって天秤にかけられ、黄金の配分が生み出されている。

 もし来年も同じ商品が出たとしたら、迷わず箱買い。あ、この棚にあるショコラミント全部、はい、ください、全部です。次の入荷予定も教えていただけますか?冷蔵庫をこのショコラミントで一杯にしてから僕の朝が始まるので。

 

 

 

 

 

 

第一位

31スーパーチョコミントサーティーワンアイスクリーム)

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※公式サイトから借用

 

おいしさ★★★★★
ミント感★★★★★
ゲテモノ★★★☆☆

 

 多くのチョコミント中毒者たちが原典として掲げるのが「17アイス(自販機)」のチョコミントであるはずだが、この31のアイスは第二のチョコミント聖書としてその名を馳せる可能性が高い、と考えていい。

 なぜなら、この「スーパー」と冠されたチョコミントアイスは、チョコミントが内包するありとあらゆる要素をふんだんに取り入れている。チョコミントがチョコミントせしめる要素のうち、どれかひとつでも物足りないということがないように、細心の注意を払って生まれたものに違いない。私が言うまでもなく、君がスプーンでこのスーパーチョコミントの入り口をつついた瞬間に、それはすぐわかるはずだ。

 従来のチョコミントアイスからは考えられないほどに、やわらかく、舌触りも滑らか。マーブルな見た目が、己の中にいるチョコミントの怪物を呼び覚まそうとしてくる。特筆すべきは、その独特なミント感であり、今シーズンのチョコミント商品のどれからも感じることのなかった「フレッシュさ」「スースー感」「芳醇な甘い香り」が一緒くたに訪れた。これを幸福と呼ばずして何が幸せだというのか。

 なお今現在は販売されているかどうか不明。来年復活することを期待すべし。

 

 

 

 

 

 

おまけ:ゲテモノ度部門

チョコミントパンケーキ(ファミリーマート

おいしさ★★☆☆☆
ミント感★★☆☆☆
ゲテモノ★★★★★

 ファミリーマートチョコミントシーズンにおける問題作。食欲を減衰する色彩感に負けず食べるべき逸品。パンケーキですか?青いのなら食べたことありますね。という話題性のためだけでも食べておきたい。私は職場の昼休み中にモシャモシャ食ってたら同僚たちからドン引きされた。

 

ふわふわチョコミントケーキ(赤城)

おいしさ☆☆☆☆☆
ミント感☆☆☆☆☆
ゲテモノ★★★★☆

 今シーズンで最も美味しくなかった。チョコミント界隈の面汚し。冷蔵庫にいれたカイコの繭みたいな見た目も相まって、チョコミントをナメているとしか思えない出来。

 ノリでチョコミント流行ってるし、うちも作ってみますか!という軽い気持ちで商品化したわけではないにしても、チョコミントをこよなく愛するものとしてチョコミントへの冒涜を感じる一品。もはやケーキでもマシュマロでもなんでもない、虚無を食っているような気持ちになる。

 けど赤城さんの商品、全般的に好きなので来年度は期待しています。頑張ってください。

 

 

 

 

 以上、いかがだったでしょうか。「あれがないのでやり直し」というチョコミントサイコパスの皆様からの忌憚なきご意見をお待ちしております。