海の外から見えるディアステージ

 先日ディアステージに行った時、海外から来た母娘らしき女性たちから、ディアステージにおけるステージを観た感想をひとつまみほどヒアリングできたので、簡単な形にしてここに残しておきます。ふうりさん生誕祭のお話はどうしたのか、ですか?それはまた別の話。

 僕の英語力については「何を言ってるのかは理解できるけど喋りは無茶苦茶片言」とそんな程度の語学力です。あしからず。外国人とお話しするときの大事なポイントはビビらないことだって教えてくれたのは26代S4だったと思います。まぁノリとお酒の勢いでコミュニケーションは何とかなるっぽいですよ。ハートはすっぽんぽんになって脳みそはフル回転、これが大切。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1, グローバリズムの波に乗るオタク

 訳あってディアステージ有料会員になった僕は、掲示板から出勤情報を確認できるようになってしまい、「ふうりさんおるやんけ」の神聖な10文字でホイホイ秋葉原に来るようになってしまいました。他のオタクに誘われて挨拶に行く用事もあったことにはあったのですが、メインディッシュはふうりさんです。あれから数ヶ月、チョロいオタクになったものですね。当分は搾り取られに行こうと思います。

 

 これは全くの余談ですが、金づるを表現するのに「カモ」という言葉がありますね。ところがどっこい鴨ってのは稀に高級な食材として扱われることがあるんです。例えば北京ダック。鴨野郎、そいつはアヒルだ。ガァガァガァ♡

 

 仕事終わりは、ややもするとこの世の終わりのような感情になりがちなのですが、前日の夜に映画「アメリカンスナイパー」を観た僕のメンタルは文字通り恐れ知らずでした。ちなみに戦争には反対です。みんな仲良くしよう。けど戦争って儲かるんですよ。転売より儲かります。ツイッターランドで炎上商法とか言うじゃないですか?アレです。地球を股にかけた炎上商法が戦争です。

 

 そんなグローバルな視点を身につけていた僕は、ディアステージの入り口で外国から来たであろう母娘に遭遇しました。日本語ですらそのシステムに混乱しかけるというのに、よくこの場所に辿り着いて入ろうと思ったものです。心底リスペクトします。助けに入ろうかとも思いましたが、外国の方々用の案内文書があったようで、それを見てこの場所のシステムについてフムフムと理解できた様子でしたから、僕はそそくさと2階に足を運びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2, ローカルの網に絡め取られるオタク

 2階に辿り着くと、なんと、いや「なんと」などと言う軽い感嘆詞を用いることがおこがましいぐらい驚愕仰天ふうりさんがピンチェキ用のお写真を撮っているではありませんか。現場にいないとわからないと思いますが、消えたくなります。遭遇した刹那「生きててすみません」という陰キャワードを心の中で唱えてしまうんです。流れ星のような儚き命の鼓動を感じている間に「あ、ぴっぴ!」って言われたあかつきには五臓六腑がチューチュートレインを始めるんです。次の健康診断の結果によっては、かかりつけの医者に向かってふうりさんについて説明しなければいけないかもしれません。俺の内臓は推しのEXILEだぞってね。

 

 道を譲っていただいて2階の席に着くと、穂村ゆうかさんがオーダーを取りに来ました。彼女からは「ちえ美」と呼ばれています。ネカマデビューも近いですね。ところでこの穂村さんは初対面から凄い勢いでコミュニケーション・インファイトを仕掛けて来られる御方で、ハンドルネーム*1のギャップを元に無害だと判断されたのか僕をとてもいじってきます。心の童貞へとエンゲージするのに長けている方でした

 

 そんなこんなでコークハイをグビグビ飲んでいると、例のごとくライブがスタートしました。ふうりさんの出番があるようだったので、1階に駆け下りると、先ほど入り口でお会いした外国の母娘が1階でライブを観ていました。お母さんは楽しそうでしたが、オタクたちの縦横無尽か傍若無人かという紙一重の宗教的舞踏に際して娘さんは顔をしかめていました。ライブの描写は今回割愛するため、念のため記しますが、ふうりさんのビブラートは超絶可愛い*2

 

 

 

 

 

 

 

 

3, Q&異文化&A

 ライブを観終えた母娘に、さらっと声をかけようとすると、僕の視線に気づいたお母さんがオタクも恐れ戦くほどの早口でライブの興奮を語ってくれました。要約するとこうです。

 

 

 

 

 「いやー、とっても楽しめてるわ!歌もステージもだけど、何よりさっきまでそこにいた魑魅魍魎たちの動きがとっても興味をそそるわね!あのすばやい動きはどこで覚えてくるわけ!?あんたもできるの!?」*3

 

 

 

 

 

 僕がこのお母さんを信頼できると思った点は、あのオタクたちの動きを"strange"と言わなかったところにあります。なんなら僕からそう聞いてしまいそうになった。じゃあお母さんはどんな言葉を選んでいたかというと"curious"って言ってました。優しい人だったのかもわかりません。ただ間違い無いのは、僕がここに初めて足を運んだときの気持ちと恐らく同じ「沸騰」を感じているだろうということでした。

 

 せっかくなのでいくらかお話をしてみようと試みたら、お母さんから質問攻めにあったので質疑応答を以下のQ&Aにまとめました。娘さんはどういうわけか一言も喋らなかったので、全部お母さんからの質問になります。

 

 

 

 

 

Q, あの奇怪な踊りはどこで覚えるんだい!?

A, ここで覚えてるのが大半だよ。うん、そう、この場所で。

 

Q, マジ?すっごい難しいじゃん?

A, そうなんすよ、覚えるのはめっちゃ難しい。だから最前で踊ってるオタクたちはプロフェッショナルなんだ。

 

Q, アンタも派手に踊れんのかい?

A, 僕は踊れないよ(草)  プロじゃないからね。

 

Q,  覚えるとなると通うしかないやん?週に2~3回ぐらい来てるワケ!?

A, いやいや、僕は月に2回ぐらいのペースできてるね!*4

 

Q, 覚えるってことは、ここでのステージはいつも同じ曲ってわけ?

A, いいや、日々違うね。まぁ同じ曲を歌う時もあるよ。

 

 Q,はぇ〜すっごいわぁ〜何はともあれメチャクレイジーね!ところでみんなは上でディナーを楽しんでんだろ?あたいらは登録してないから入れないってね。残念だよ。

A, そうだね、登録が必要だよ(ディナーはオマケだよ)。

 

 

 

 

 

 

 ……書いていて思ったんですが、このお母さんはディアステージを単なるライブハウスと認識していないだろうかと心配になってきました。あの母娘が帰った後、日本のライブハウスが全部ディアステージのような空間だと豪語されたらちょっと困るような気がしてきた。

 

 このお母さんとの会話から、長い休暇に入ったから日本の秋葉原を訪れてみたらしいことがわかりましたが、どうやってディアステージを知ったのかまでは聞くことができませんでした。個人的にはここが結構謎です。外国人の方が立ち寄っているシーンを結構な頻度で拝見するので、次にディアステージで外国の方を見かけたら積極的にお話をしに行こうと思います。まずは一通りの疑問には答えることができたようで、以後の回答に役立つアイディアを貰えたことはとりあえず良かったです。

 

 ちょっと惜しいことをしたなと思ったのは、「件の登録が無料である」ことを説明しそびれたこと。いっそのこと2階と3階も案内してあげればよかった。シンガーとお話しもできるんだって*5。聞いた話を毎回記事に起こすのも面白いかもしれない。この記事に追記していって、振り返ったときにディアステージという場所がいろんなニュアンスを放つようになったらとても嬉しい。「オタク」的カルチャーが新鮮さを持って受け容れられる瞬間は、なかなか代えがたい。それがクールかどうかはさておきね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4,  ホットなジャパンはどこにあるのか

 "Have a good time!" と挨拶をして、2階に戻るとふうりさんも戻っていました。ライブの前に海外活動の話もしていて丁度タイムリーだと思ったので、外国の人も楽しそうにしていたと報告しておきました。ぴっぴお前喋れるのかという反応をされましたが、オタクなので喋れるということにしておきました。酔っ払ってもいたので結構キモいムーブをしてなかった心配です。もしかすると日本語すらも怪しいかもしれないのに。イキりたくない。

 

 実は昨日、SAMURAI GIRLS FESTIVALなるアイドルイベントに足を運んでいました。Mia REGINAも出演していたので見に行ったのですが、蓋を開けてみると海外の方々向けのイベントだったことがわかりました。非日常的なイベントももちろん魅力的であるでしょうが、実際のところ多くの外国人が観光に訪れているのは日常的に行われている営みの中に湧き出ている文化であるようで、後者の方がホットな視線を浴びているのではないかと僕は考えます。渋谷のスクランブル交差点や、谷中銀座商店街など、人間の文化行動が蓄積され表出している空間は、ワールドワイドに面白いと感じてもらえる、そういう可能性を秘めているんじゃないでしょうか*6

 

 

 

 そんな訳で、もう少しだけ海の外から見えるディアステージを観察しようと思います。目指せミシュラン。などというとディアガの人たちの負担がヤベェことになると思うので、オタクがサポートだ。みんなで英語勉強しよう。僕は最近ビジネス英会話の本を買った。結構役に立ちそう。推しを英語で説明できたらめちゃ格好良いよねそんな風に思った君へ、推しを説明する簡単な英文を用意しておきました*7

 

 

 

I love her.

  

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:ハンドルネームの由来については直接聞いてくれたら答えます。

*2:ふうりさんの歌がいいなぁと思う点はビブラートだけに留まりません。音の終わりにかけてのコントロールに結構気を使われているように感じます。これ大事じゃないですか?楽器でもめちゃ難しい。

*3:冗談抜きでこの勢いだった。

*4:大嘘です。

*5:チャージ料はしっかりしっぽり頂いていこう。

*6:ちょうど今テレビ番組で、日本の魅力は「和える」ところにあるという話をなさっている方がいて、ディアステージもまたコンテンツが「和える」場所になりつつあるのではないかと思います。僕はコントロールする立場にないのでひたすらお金だけを落として支援していきますが、運営の方々を注視していきたいと思います。

*7:念の為言っておきますが、海外だとloveって結構日常的にlike的な意味で使われるらしいですよ。ビビらず使っていきましょうね。日本で連発してたら尻軽男になるでしょうけど。